寺院修理

東光寺本堂の柱根継ぎ補修

 1ヶ月遅れくらいで写真をアップします。シロアリ被害が分かった側柱の補修は、8月頭に終わっていました。3箇所の柱廻りで、柱と足固貫の空洞化した部材を取り除き、新しい材料に取り替えていきました。

 柱の根元を切っても下がらないように、柱上部を横材で挟み、これをパイプサポートで支えることにより、パイプサポートに荷重が掛かるようにしてから、空洞化した根元部分を切りました。そして、伝統的な工法である金輪継ぎという継手を作り、新しい材料を継ぎ足しました。

 また、修理前は、柱根元がコンクリート叩きの中に埋め込まれていたのですが、これが通気を悪くしてシロアリ被害を招く要因にもなっていましたので、今回はコンクリート叩きの上に礎石を据え、この上に柱を建てるように変更しました。東光寺護持会会長様が石材店を営まれており、ご協力をいただくことができました。足固貫は、シロアリが入ったものを新材に取り替えました。

 そして、床下には換気口が一つも無く、通気が悪いため、今回、木製の換気口を製作して取り付けました。正面5箇所、側面3箇所に取り付けました。

   

   

新設した床下換気口

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