神社修理

地盤改良

 津島神社では、地盤改良を行いました。表土にセメント系の改良材を加えて撹拌し転圧する「表土地盤改良」に加えて、掘削しながらセメント系固化材を注入攪拌して地盤内に柱状の補強体を築造する「柱状地盤改良」も行いました。上に木部の柱が立つ位置など33箇所に柱状改良杭を打設しました。当初の設計では、60㎝径の杭となっていましたが、施工する(株)トラバースの再計算により、杭の芯部に鋼管を挿入するタイガーパイル工法(建築技術性能証明取得)を採用して、40㎝径の杭とすることになりました。

 施工手順としては、①GPSで杭の真を墨出しし、ロッドの鉛直を確認する ②掘削翼を正回転させて掘進すると同時に、セメントミルクを吐出して攪拌する ③深度計により設計深度まで到達したことを確認する ④先端練り返しを行う ⑤掘削翼を逆回転させながら引き上げる(改良杭の打設完了) ⑥杭の中心に段付鋼管を建て込む ⑦鋼管を所定の深度まで挿入する ⑧鋼管のレベルに合わせて杭頭部を修正する

掘削翼を正回転させて掘進すると同時に、セメントミルクを注入攪拌する
杭の打設後、鋼管を挿入する

 柱状改良工法は、現地の土を用いて杭を築造するシンプルな工法なので、住宅などの小規模建築物から、中層マンションや工場などの中規模建築物まで適応できる一般的な地盤改良法だそうです。

改良杭を打設する部分以外は表土地盤改良が終わっている

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