神社修理

3月16日の地震の影響

 3月16日に発生した地震で、登米市迫町は震度6強を観測しました。津島神社境内では、境内社や狛犬などに大きな被害があり、現在工事中の本殿及び拝殿にも少なからず被害がありました。このため、復旧作業に1週間ほどを費やしました。

 本殿は曳家の後、土台、浜縁地覆、縁束をそれぞれの礎石の上に据え付けた状態でしたが、地震の揺れが大きく、土台や地覆、縁束が石から動いてしまいました。土台と土台石の間にはステンレス製の太枘(だぼ)を入れていたにもかかわらず動いてしまっており、揺れの大きさを実感します。地盤改良をして基礎を作った上でもこれだけ揺らされているのですから、地震が起こったのが工事前だったらと考えると恐ろしくなります。写真を撮っていませんでしたので伝わりにくいかもしれませんが、再度部材を一つ一つ正規の位置に据え付け直しました。

 拝殿は曳家の後、柱の傾斜を修正しまして、貫類を補修して、新しい楔で締め固めていましたが、地震の揺れにより貫が破損したり、楔が緩んでしまいましたので、再度補修して締め直しました。

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