神社修理

津島神社修理工事に向けての準備

 このたび、宮城県登米市佐沼の津島神社において、復元修理工事に携わらせていただく運びとなりました。津島神社は登米市街地にありますが、天正19年(1591)に葛西大崎一揆を平定した仙台藩祖伊達政宗が、長沼の畔(北方天形)に鎮座していた津島神社から分社して、佐沼城に近い現在の地に神社を建立し、佐沼郷の総鎮守としたものです。明治45年(1912)の佐沼大火で社殿を焼失したため、大正12年(1923)に再建したのが、現在の社殿になります。経年の劣化・損傷に加え、東日本大震災による破損も重なり、修理工事を行うこととなりました。

 4月、花冷えの夜。工事着手に向けての準備として、御祭神に仮殿にお遷りいただくための仮遷座祭が行われました。仮殿は社務所の広間に納められた宮殿となり、工事期間中はこちらでお祀りされます。消灯された暗闇の中、御祭神は絹垣(絹のとばり)に囲まれ、仮殿へとお遷りになりました。厳かな空気の中、無事に仮遷座祭が終わり、現在は工事の準備を進めています。

社務所に納められた仮殿

コメントを残す

*