鳥居の解体後、部材の腐朽状況を確認しましたが、やはり本柱と控え柱、控え貫は取り替えざるを得ませんでした。宮城郡利府町の(有)大友林業製材所から木材を購入し、丸太を8角形に製材してもらいました。これは、昨年秋の話。会津に運んできて、木材に屋根を架け、冬の間乾燥させてきました。
そして、今年の5月より木材の加工を始めました。丸柱も手作業で仕上げましたので、作業の過程を載せようと思い、写真を見返したのですが、残念ながら途中経過の写真が全くありませんでした、、、。文章だけで書くと、8角形の状態で枘を作ったり、貫穴を掘ったりしてから面の加工をし、8角形⇒16角形⇒32角形と角数を増やしていき、最後は丸鉋で仕上げて丸柱にするのです。
次に、加工した材料を塗装しました。再用する島木などは、旧塗装面を掻き落とす作業からになりますが、材料が大きいので、時間が掛かりました。直に雨が当たるものなので、下塗り上塗りともに、防腐防虫効果のある木材保護塗料を塗りました。会津若松市の(有)根本塗装にご協力いただきました。
組み立ては、6月初旬。クレーン車で柱を吊って、元の柱穴に入れなくてはいけません。これを見越して、予め柱を少し細めに仕上げていましたので、事なきを得ました。最後に、笠木上の屋根に銅板を葺いて仕上げました。会津若松市の(有)タケマタにご協力いただきました。
伊佐須美神社外苑のあやめ祭りが始まる前に、鳥居が美しく蘇り、神社様にも喜んでいただけました。