会津の文化財

桜の名木2022

 ここ2日ほどの暑さで、会津の桜も一気にほころびました。鶴ヶ城や湯川沿いも咲き始め、車で通り掛かると明るい景色になっていますが、今日は近くに行ったこともあり、思い立って石部桜を拝んできました。昨年、会津五桜を廻りましたが、石部桜は見たことがあったので、行かなかったからです。会津風土記や新編会津風土記などにも記される「会津五桜」は、石部桜、薄墨桜、虎の尾桜、杉の糸桜、大鹿桜を指します。

 石部桜は、2013年のNHK大河ドラマ「八重の桜」のオープニングタイトルバックを飾っていたことで、全国的にも名前を知られるようになりました。住宅街の奥の田圃の中に、この石部桜だけが残されており、遠目にもすぐにわかります。樹齢約600年と推定されるエドヒガンザクラで、特徴的なのは、幹周囲0.5~2.2mの10本の幹から成っていることです。このため、枝張りは19mにもなります。付近は葦名家の重臣石部氏の屋敷であったとの伝承があり、「石部桜」と名付けられたそうです。江戸時代から名木として知られており、満開の時期には、藩主をはじめ多くの人が訪れたようです。会津若松市の天然記念物に指定されています。5年前に訪れた時よりも枝を支える支柱が増えていたりして、手厚く保護されているのが分かります。

 今日は、幹の南側半分が満開で、北側半分が五分咲きといったところでしたが、白っぽい小振りの花がぎっしりと咲いていて、きれいでした。

 ちなみに、昨年、薄墨桜、虎の尾桜、杉の糸桜を見て廻ったのに、早過ぎたり散ったりしてよい写真が撮れなかったため、記事にしませんでした。そんな写真ではありますが、参考までに載せておきたいと思います。

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