神社修理

軒付補修

 軒の一番上に位置する「軒付」の積み直しを行っています。「軒付」とは、杮葺や檜皮葺などの屋根において軒先だけを特に厚く葺き重ねた部分で、社寺建築における荘厳さや優美さを演出するための化粧部分となっています。津島神社は銅板葺ですが、屋根の形状としては、本殿は栩葺、拝殿は杮葺の形状を野地板で再現し、銅板で包んでいますので、本殿、拝殿ともに杮葺のような分厚い軒付があります。軒付には一重軒付と二重軒付があり、二重軒付は一重軒付に比べて軒の出を深く優雅に見せることができます。また、風雨による傷みを上軒だけに留め、修理の際に下軒は取り替えずに済ませることもできます。津島神社では、本殿は二重軒付、拝殿は一重軒付になっています。拝殿が一重と言っても、建物及び部材が大きいため、軒付全体の高さでは二重軒付の本殿のものよりも分厚くなっています。

 銅板で軒付を包む場合、木地は見えませんので、軒を軽くするために、裏板の先端に前板を立てて軒付を箱状に組み立てることが多いのですが、津島神社では、しっかりと板が積んでありました。本殿も拝殿も裏板の上に、短くて幅の狭い板が木口を見せるように並べられ、拝殿ではこの軒付板が2段積んでありました。

 作業は、軒付板に一枚ずつ解体番付を付けて一旦取り外し、腐朽した部分の補足材を加工して、新旧の材料を用いながら積み直します。拝殿の唐破風両端は雨水が集まるところなので、軒付の腐朽が著しく、取替材が多くなりました。現在は、拝殿正面及び側面の軒付を積み直しており、背面は軒付が終わって、野地板を張っています。

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